河口慧海
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「河口慧海は、たったひとりでヒマラヤを越えて秘密の国チベットに入った、最初の日本人です。私がこの人に強い関心を持つようになったのは、ある新聞で『三番叟』(さんばそう)の文句には、チベット語が入っている、という彼の文章を読んでからです。…『預言者は故郷に容れられない』ということわざがありますが、生前に彼の業績が理解されることはなく、二度に渡って持ち帰った多くの文献や資料も、ほとんど整理されないまま、寄贈されたそれぞれの大学に埃をかぶってうずもれています。私はこの本が、やがてもっと正しく慧海の伝記が書かれるための捨石として役に立つことを心から望んでいます」(あとがきより)
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1957年12月 国土社(写真左)
1975年8月 同社より新装版(写真右)
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